ユーフォリアの猫たち

水峰愛のスピンオフ

「怒り」のエネルギー源を癒す

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感情はすべてエネルギーなので、そこにあることを認めて外に出してあげることで昇華してゆきます。

なので、声に出すとか、ノートに書き殴るとか、書き殴ってさらにビリビリに破いて燃やすとか、妄想の中で相手をタコ殴りにするとかって怒りを発散させるのに有効なんだけど。

 

でも、何回発散しても、消えずにしつこく残る怒りとか憎しみっていうのは、「歪んだ解釈」によって自分を責めているのが原因かもしれません。

ちなみに、怒りの元には悲しみがあります。

 

たとえば、「浮気をされて別れた彼氏に対して、何年も怒りが消えない」という場合を例にとってみるとね、

 

●どうせ私は愛されない

●私は本命になんてなれない

●私は太っていて(or痩せすぎていて)魅力がない

●私に魅力がないから浮気をされる

●家事が苦手な私は結婚に不向きな相手だ

●女は若くないと価値がない

●私は馬鹿で何の取り柄もない

●私はつまらない女ですぐに飽きられる

●男はみんな私を雑に扱う

●美人じゃないとまともな恋愛はできない

etc……

 

こういう思い込みが心の中にあると、別れた彼のことを思い出すたびにその思い込みがバチバチに刺激され、鋭いナイフとなって心を傷つけるし、思い込みによってありもしないネガティヴ妄想を爆発させて怒りが再燃してしまうのかもしれない。

そして妄想というのはすごくエネルギーが強いので、出しても出しても毎週水曜にコンビニに並ぶ漫画の新作のように、怒りが湧いて出てくるのかもしれないのです。(なんたる創造性の無駄使い……)

 

さらに恐ろしいことに、思い込みはそれとバレないように感情と思考を支配して、どんどん強化されていくことだってある。

「だって私がババアなのは紛れもない事実じゃない?」

「昨日会った男友達には若い彼女がいた。やっぱり男はみんな若い女が好きなんだ」とかね。

 

 

このように思い込みによって自分を責めていると、いつまでも失恋した時から時間が前に進まなくて、つまり感情が癒されない。

さらに自己攻撃の意識は、よりいっそう自分を責めなくてはならないような状況や相手ばかりを引き寄せてしまうということも起こってくるのだと思います。

 

怒り自体は悪いものではありません。

でも、ネガティブな思い込みはぜんぶ「嘘!」だとわかると、その怒りはただの「怒りちゃん」としてちゃんと成仏してくれるかもしれません。

 

なんでこれを思いついたかっていうと、3年くらい前にフラっと入った焼き鳥屋のオヤジに「おすすめはなんですか?」って聞いたら、「俺はそういうこと聞いてくる奴が一番嫌いなんだよ!全部美味いに決まってるだろ!」と理不尽にキレられた(は?)ことがあってね。

しかも一緒にいた男友達はヘラヘラとしてるばっかりで、全然私を庇ってくれなかった。

 

その店は(当然と言うべきか)とっくに潰れてるんだけど、思い出すたびにいまでもオヤジと男友達に対してムカムカと怒りが込み上げてくる。出しても出してもムカつく。これは一体何なんやと、自分のマインドを調査していたの。

 

オヤジは私の質問が「どうせどれもマズいんだろ?」という意味に聞こえるくらい本当は焼き鳥屋としての自分に自信が無かったんだろうし、友達はとにかく男としてのプライドもかなぐり捨てて保身に走った。

でも私自身も、

●私は愚図でモノの道理がわかってない

●私はコミニュケーションが下手で人を怒らせてしまう

●私の発言は人をイラつかせる

●私は誰からも守ってもらえない

 

という思い込みがあったから、いつまでもじくじくと膿んだ思いを残していたんだなと思い至ったわけですよ。しかもこの意味不明なキレ方って、うちの母が昔によくやってたのね。そーいうことか!と思って大変すっきりしました。

お母さんを怒らせてばっかだったから、「私の発言は人をイラつかせる」と気づかないうちに思い込んでしまっていたのだ。そして、思い出すたびに、自分を責めて傷ついていたのだ。

 

恐れの解除はスピ講座のクラスで散々やったはずなのに、細かく見ていけばまだまだ出てくるのだなぁと思考の力に感心(?)した。

 

これは出てくるたびにiPhoneのメモアプリに残して、「すべて幻想だよーー!」と言い聞かせるようにしています。そして、「すべて幻想だよーー!」と呪文を唱えれば本当に消えてくれるイメージをしています。

なので、ノートなどで怒りの感情を発散させる時に、自分の中に自分を責めるネガティブな思い込みが無いかどうか、併せてよくリサーチしてみると良いかもしれません。

おためしあれ!