ユーフォリアの猫たち

水峰愛のスピンオフ

薄氷を歩く(エゴは苦しい)

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私の身近な人で、たえず悪口、不平不満を垂れ流してる人がいてね。(あなたの周りにもいるかもしれません)

極端な話、他人の一挙手一投足に敏感に反応しては、いちいち陰で文句を言っているわけです。(私も散々言われているであろう←これも思い込み)

 

それは私が不満だらけだから似た人を引き寄せているのです!なんてぇことが今日は言いたいわけではなく、

エゴに囚われていると、世界がとても不安で危険に満ちたものになる、ということです。

 

その文句を近くで聞いている私としては、

「ちっ、またかようっせーな」と思うんだけど(こらこら口が悪いぞ)

同時に彼女が、共感力が高く、繊細で責任感も強いことを知っている。

でね、その共感力、責任感というのは、ネガティヴな側面として(往々にして過剰になったときに)、自分を見失うこと、被害者意識に繋がりやすいです。

自分を抑えて、人に合わせて、人の期待に応えて、それを当然のことのようにこなしていると、

「いつも私は奪われている」という漠然とした不満を溜めてゆきます。

そして人は、それを外側に投影します。

つまり、「あいつのせいで私は不自由を強いられている」となるわけです。

 

抑圧が大きければ大きいほど当然ストレスも溜まりますから、

外へ向ける敵意も大きくなります。

 

ちなみに、この「我慢」がそもそもどこから来ているかを辿ると、

だいたい親との関係で作られた、自分に対するセルフイメージ、それから価値観が関係しています。

私は認められていない、私は理解されていない、私は劣った人間だ、私は能力が低い、私は魅力がない、私は愛されない。。だから私は正しくあるべきだし、謙虚であるべきだし、人から好かれるべきだし、有能であるべきだし、友達は多い方がいいし、人の役に立つべきだし、我慢強くあるべきで、責任を全うするべきだ、、……etc。

 

さらに、そのセルフイメージや価値観(=エゴ)を通して世界を見ますよね。

そうすると、周囲は、自分よりも理解されてて、認められてて、愛されてて、何不自由なく暮らしてて、そして傲慢で無責任で我慢が効かない、ろくでもない奴ばっかりになる。

こんな世界は地獄だろ。

憂鬱すぎて生きるのが嫌になるし、たえず文句を言ってないと心が持たないのもわかりますよね。

ぶっちゃけ、芸能人のスキャンダルを叩く心理とかも、この抑圧からの投影によるものです。

だって、自分が直接被害を被ったわけでもないのに、親の仇のごとく吊し上げるのって辻褄が合わないと思いません?

 

つまり、この危険な世界を作り出しているのは、ぜーんぶ自分のエゴちゃんということです。

エゴは、エゴだと気付いてあげることで暴走の勢いが弱まります。

無理に抑え込もうとするとさらに暴走して心が死にますので、マタドールのようにかわすのが大切。

「ああ、私は自分のことをバカで鈍感で魅力がなくて誰からも愛されない年増だと思っているんだなぁ」「誰かの役に立って、空気を読んで、綺麗でいて何でもソツなくこなすべきだと思っているんだなぁ」(←両方私が実際に思っていた)

 

そう認識する、そして真に受けずに流す。(だってただの思い込みだからね!)

もっと言うと、ネガティヴエゴちゃんが形成される過程には、過去の傷が影響しているので、そのときの感情を解放してあげるとさらに良いです。

わかってほしかった!愛されたかった!認めてほしかった!とかね。

 

他人がムカついて仕方ない、という人は、どんなセルフイメージや価値観を抱いているか、

それを通してどのように世界を見ているか、観察してみることをおすすめしますよ♪

 

 

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